タマガヤツリ Cyperus difformis (カヤツリグサ科 カヤツリグサ属)
タマガヤツリは全世界の暖地に広く分布する一年草。放棄水田やあぜ道などの表水がある場所や湿った場所に生育する。花茎は7月頃から形成し始め、断面は三角形で高さ15〜40cmほどになり、やや太くて柔らかい。花茎の先端には長い3枚の苞葉があり、中心に数個の花序がある。花序のいくつかには数〜5cmほどの柄があることが多いが、時として柄がなくて花序が集まってしまうこともある。小穂は咲き始めは淡緑色であるが、種子が熟すにしたがって、暗紫褐色を帯びる。和名の由来は花序の形による。