ヤマイ Fimbristylis subbispicata (カヤツリグサ科 テンツキ属)



 ヤマイは北海道から九州、朝鮮・中国・インドに分布する多年草。山野の湿地に生育する。湧水のある斜面や山道によく見られるが、湿原や放棄水田などでも見られる。多くは人間などが踏み荒らすことがある場所である。葉は細くて硬く、幅は1mm弱。7月頃に花茎を形成し、頂に花茎の太さに比べて大きな花序を形成する。花序の長さは1〜2cmほどで、下側から咲き始め、稔ると鱗片が開いて種子を散布し、鱗片は脱落する。花序には1枚の短い苞葉があり、これが本種のよい目印になるが、これも脱落しやすいので注意が必要である。和名は山に生育するイグサである。
ヤマイの生育地ヤマイヤマイの花序(拡大)

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