チゴザサ Isachne globosa (イネ科 チゴザサ属)
チゴザサは北海道から南西諸島の日本全国に分布する多年生の草本。水田やその周辺に多く、同様に水田耕作が行われる中国から東南アジアに広く分布する。オーストラリアにも分布する。水田の畦や放棄水田、ため池の湖岸、沼沢地などに生育し、茎を地表に伸ばして広がり、節から根を出して定着する。
チゴザサとは稚児笹の意味であり、小さい笹のような植物であることを示している。岡山の一部では「夜這いツル」との呼び名もあり、這って侵入してくるやっかいな水田雑草であることがわかる。