チョウセンガリヤス Cleistogenes hackelii (イネ科 チョウセンガリヤス属) |
チョウセンガリヤスは本州〜九州、朝鮮・中国に分布する多年草。生育地に関しては「温帯林下の乾いた場所」と記している図鑑がほとんどであるが、日本イネ科生態図譜(桑原、1974)に記載されている、「海岸の乾いた岩壁に生育する」が適切な表現に近いのではないかと思う。今回の画像は海岸に近い安山岩の露岩地およびその周辺の明るい山道であり、強い日照を好むものと思われる。草丈は露岩地では20cm程度、土壌がある場合には40〜50cm前後であった。姿は小型のヨシといった感じ。地下茎は短いので株立ちになる。葉鞘に長い毛があるのが特徴。花は8月から9月にかけて咲くが、あまり花は咲かせないという。 |
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