カモジグサ Agropyron tsukushiense var. transiens (イネ科 カモジグサ属
 日本各地、朝鮮・中国にも分布する多年生の草本。路傍や空き地などに普通に生育している。秋から生育を始め、初夏に花穂を形成して目立つようになる(夏は夏眠している?)。花は青紫色を帯びており、黒っぽい頴が伸びているものを採取して束ね、付け髪(かもじ)に例えて遊んだことに由来するという。同じ属の植物によく似たアオカモジグサがあり、混生していることもある。カモジグサの花穂の中軸はアオカモジグサよりも細いのか、より曲がって垂れ下がる。特に種子が稔ってくるとその傾向は顕著になる。
カモジグサ Agropyron tsukushiense var. transiens
カモジグサ Agropyron tsukushiense var. transiensカジモグサ
カジモグサカジモグサ
カジモグサ

カモジグサとアオカモジグサの区別点 

花穂の色花穂全体の形状外頴と内頴
カモジグサ紫色を帯びる穂がばらけて垂れ下がる内頴と外頴は同長
アオカモジグサ緑色穂はあまりばらけず、まとまった形であまり垂れ下がらない内頴が外頴より短い

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