コバンソウ Briza maxima (イネ科 コバンソウ属
 コバンソウは地中海沿岸域の原産で、明治時代に観賞用として渡来した。特徴ある花穂を付け、一度名前を聞いたら忘れない植物の1つであろう。果実が稔ってくると黄色を帯び、まさに小判草である。じっくりと眺めると、観賞用として持ち帰られたことには納得できるが・・・・鉢に植えて鑑賞したのであろうか? 鉢植えにして販売すると、結構売れるかもしれない・・・
 同属のヒメコバンソウとともに、春の終わり頃から初夏にかけて花を咲かせる。どちらも荒れ地や路傍に生育し、混生することも多い。小判型の穂には毛が生えており、これが光沢の原因らしい。茎葉の基部、葉耳の部分は赤紅色に染まっている。花が咲いていない時の同定ポイントかも知れない。
コバンソウの群生コバンソウの小穂
表面には毛が生えている葉耳の付近が赤紅色に染まっている
種名一覧にもどる / 科名一覧にもどる / 雑学目次にもどる / HPにもどる