コブナグサ Arthraxon hispidus (イネ科 コブナグサ属
 コブナグサは日本全国、アジアの熱帯地域に広く分布する1年草。水田の畦道・小川の辺・湿った荒地などに生育する。茎は細くて良く分岐し、結構強い。節には開出毛が多く、葉鞘にも開出毛が多い。葉は長さ2〜6cmで基部は茎を抱いて葉鞘に移行して、葉の縁は大きく波打っている。縁に毛があり、特に基部に近い部分では硬くて長い毛がまばらにあってよく目立つ。葉が茎を抱くようについている点と葉縁の毛は本種の大きな特徴である。花は9月から11月にかけて咲き、茎の先端や葉腋から次々と花序を出す。花序は3〜13に枝分かれし、掲載した画像のような淡緑色のものから黒紫色のものがある。
コブナグサコブナグサの花序
コブナグサの葉:茎を抱き、縁に立った硬い毛が目立つ。葉鞘には開出毛が、節にも毛が多い。


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