ナギナタガヤ Festuca myuros (イネ科 ウシノケグサ属)
ナギナタガヤはヨーロッパからアフリカ北部、西アジアに生育する一年生草本で、日本には明治時代に帰化した。本州から九州・四国に分布している。乾燥した荒れ地に生育し、秋にあまり植物の生育していないような場所に芽生え、春から初夏に開花・結実する。繊細な草本で、細く立ち上がり、高さ20〜30cmほどである。節は濃い紫色であり、穂は名前の通り、長刀(なぎなた)のイメージとなる。
ナギナタガヤは裸地によく生育する。この性質を利用し、果樹園の林床に播種し、地被として利用する試みも為されている。