オオスズメノカタビラ Poa trivialis (イネ科 ナガハグサ属)



 オオスズメノカタビラは北海道から九州に分布する多年草。ヨーロッパからアジアに広く分布し帰化植物であるとの意見もある。生育地は広く、道路沿いの乾燥した荒れ地からやや湿った草地にまで生育する。このような生育状況を見ると、帰化植物である可能性が高いように思う。
 5月から花茎をのばす。葉や茎には毛がなく、葉舌は長くてよく目立つ。匍匐茎をのばしてふえるので、群落を形成して生育するが株立ちになって密生することはなく、散生しているような生育状況になる。よく似た種に同属のイチゴツナギがあるが、イチゴツナギは匍匐茎を形成しないので株立ちになり、花序が成熟しても本種のように散開しない、葉の縁に毛がある点などで区別できる。
オオスズメノカタビラオオスズメノカタビラの花穂
開花している小穂小穂の拡大長い膜状の葉舌(3〜8mm)

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