タイヌビエ Echinochloa oryzoides (イネ科 イヌビエ属)



 タイヌビエは名前の通り、水田やその周辺に生育する一年草。学名の種小名はイネに似ているとの意味で、イネに紛れて生育し、イネよりも早く種子を稔らせて散布する。種子は稔ると花序の下の部分から脱落し、イネの刈り取り時期にはすでに全ての種子を散布してしまっている。稲作の栽培歴に最も良く適応したタイプの雑草である。
 イヌビエと混生するが、小穂が大きくてコロコロとした感じの花序を形成すること、葉の辺が硬化して葉が直立する傾向が高く、周辺の白い部分が目立つこと、色が淡い緑色であることなどで区別できる。
タイヌビエタイヌビエの花序


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