オオカナダモ Egeria densa (トチカガミ科 オオカナダモ属) |
理科の実験でお馴染みのオオカナダモは、南米原産の帰化種であり、常緑の多年生沈水植物。日本には、植物生理学の実験植物として導入された。北海道を除く各地のため池,湖沼,河川,水路に侵入・定着しており、単一の群落を形成していることが多い。これまでの観察によると、富栄養な水域でも貧栄養な水域でも分布がみられる。葉は茎に密に着き、3〜8輪生、広線形で長さ1.5〜4cm、幅2〜4.5mm、葉縁には細鋸歯がある。花期は5〜10月で、1日に1花ずつ水面上に出て開花する。雌雄異株であるが、日本には雄株のみが帰化しているため、結実は見られない。現在日本で見ることのできるオオカナダモは、切れ藻などの無性生殖によって増えた個体である。 |
文章・画像:時光 秀彰 |