エゾネギ Allium schoenoprasum var. schoenoprasum (ユリ科 ネギ属
 スイスの高山草原、ネギ属であることはすぐにわかった。現地で買い求めた日本語の携帯図鑑には、アサツキと記載されていた。アサツキはAllium schoenoprasum var. foliosum であり厳密には異なっている。スイスでみつけたものは基本種であり、アサツキとは変種の関係にある。基本種も日本に分布しており、本州北部・北海道、シベリア・ヨーロッパに分布し、エゾネギという、ちょっとヤボな和名がついている。ネットでは、チャイブとかセイヨウアサツキなどの名前も別名として紹介されている。外国から品種改良されたものが導入されているのかもしれない。
 エゾネギはアサツキよりも花被が長く、長さ15mm前後。花期は6月から8月。スイスでの分布は海抜1300〜2600m。湿原の周辺など、湿った場所に生育する。
エゾネギ花序の拡大
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