ハマカンゾウ Hemerocallis fulva var. littorea (ユリ科 ワスレグサ属
 ハマカンゾウは関東地方以西の本州・四国・九州に分布する常緑性の多年草。海岸の崖地・急傾斜地などに生育する。ノカンゾウによく似ているが、葉が厚くて光沢があり、常緑である点で異なる。花は7月頃から咲き始め、早朝に開く1日花。花の色はノカンゾウと同じように橙色のものが多いとのことであるが、ここに掲載したものは色がやや薄い。
 早朝の岩場の上でカメラを三脚に据えている人がいた。日本で一番日の出が早いという銚子市のことであるから、日の出を撮影していたのかと思っていたが、近づいてみるとハマカンゾウの撮影であった。風が吹きすさび、時には潮も飛んでくると思われる厳しい場所に群れ咲くハマカンゾウの花にしばし眺め入る一時であった。
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