ネジバナ Spiranthes sinensis var. amoena (ラン科 ネジバナ属)
 ネジバナはモジズリとも呼ばれ、北海道から九州、樺太・千島・朝鮮・中国・ヒマラヤに分布する多年草。芝生などの草丈の低い、明るい草地に生育する。乾燥した場所から湿地にまで生育するが、芝生に生育する場合には粘土分を多く含む場所に良く生育するようである。葉は数枚で地面から立ち上がり、芝生では長さ5cm前後であることが多いが、湿地では10cmを越えることもある。やや厚めの葉であり、刈り取りや踏みつけにも耐えるのであろう。
 花は5月頃から咲き始め、秋にも開花したものが見られる。花茎は20cm前後であることが多いが、30cmを越えることもある。花茎には螺旋状に小さな花が付き、巻き方が反対のものもある。花の色は淡紅色であるが、濃いものから薄いものまで、多様である。
芝生に生えたネジバナの群落ネジバナの花序
淡いピンク色のネジバナの花色の濃いネジバナの花:左のものとは巻き方が反対
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