ノヤマトンボ オオバノトンボソウ Platanthera minor (Miq.) Reichb. fil. |
ノヤマトンボは丘陵地の明るい二次林に生える多年草。本州に分布し、初夏に小さくかわいらしい花を咲かせる。大型の葉はたいてい2枚で、根ぎわから出て、革質で全縁。その上にもう1枚細い葉がつく。茎はすっと伸びて、花を10数個付ける。茎には茎葉があり、根元の葉と比べるとはるかに小型で、線形。茎には稜が発達していて、翼が出ているように見える。 アカマツが枯れつつある花崗岩地でノヤマトンボを見つけた。数日前にちょうど、近隣の湿原でコバノトンボソウを見たが、よく似ている。花はトンボよりも小鳥といった印象だろうか。別名のオオバノトンボソウは葉が大型のためである |
文章・画像:太田 謙 |