ウキミクリ Sparganium gramineum (ガマ科 ミクリ属) |
古いスライドフィルムをデジタル化していると、懐かしい風景が甦ってくる。ウキミクリのその1つであり、北海道の雨龍沼湿原で撮影したものである。木道から離れた池に生育していたもので、風にたなびいて水面に浮かぶ姿は涼しさを感じさせる風景なのであるが、手に取ることができるわけではなく、種の同定はあきらめた記憶がある。 日本の水草(角野康郎 2014)を眺めていると、雨竜沼のほぼ同じ地点から撮影したと思われるウキミクリの画像が掲載されていた。これがなければ同定はできなかったかもしれない。ミクリの仲間の葉は中がスポンジ状で、流水のある場所では葉が水面に浮いてたなびいている状態になり、葉が細い種類はセキショウモかと見紛ってしまう。小生にはホソバウキミクリのほうがなじみがある。 |