ゲットウ Alpinia zerumbet (ショウガ科 ハナミョウガ属) |
ゲットウは、沖縄では民家の周辺などによく見られ、葉を利用することから、半栽培状態なのではないかと思うような生育状況の場合が多い。草丈は1.5m前後で、群生して株立ちとなる。5月から7月に50cm近くの花穂を形成し、白い苞につつまれた花を咲かせる。中心部は黄色から橙色。
花期が長いので、花と同時に青い果実も見ることができる。赤く熟すのは9月以降で、なかなか面白い形。東アジアに分布し、英語名はshellplant、 shell ginger 貝殻ショウガの訳になるが、花の白い苞が巻貝の貝殻を連想させるのであろう。
葉はしなやかで丈夫であり、香りが良いので餅(ムーチー)を包んで蒸すことなどに利用される。買い求めたものは、3つのムーチーが包まれており、ムーチーには食紅で「の」が書かれており、あでやかであった。
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