コスギゴケ Pogonatum minflexum (スギゴケ科 ニワスギゴケ属



 コスギゴケは日本全国に分布し、朝鮮・中国・ロシアにも分布する。やや乾燥する日当たりは中程度の場所に生育し、森林の中に生育することは少ない。採取すると群落はバラバラに別れる。コスギゴケの群落は、長期間に渡って存続することは少なく、やがて他のコケが優勢となって消滅する。新鮮な土壌の上に生育することを好み、有機物を含む土壌では生育しにくいようである。山道の切り通し法面に生育していることが多く、山歩きの途中に出会うコケとしてはなじみ深い種であるはず。やや青白色を帯びた印象がある。茎は高さ1〜5cmほどで、乾くと葉は強く巻く。秋から冬にかけ、雌株からは長さ1〜3cmの柄を持った胞子体が形成される。
コスギゴケの群落コスギゴケ
コスギゴケの胞子体コスギゴケの胞子体(拡大)


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