セイヨウネズ Juniperus communis var. communis (ヒノキ科 ネズミサシ属
 セイヨウネズはヨーロッパから西アジア、北アメリカなどに分布する低木で、日本のミヤマネズの仲間の基本種である。ミヤマネズとは変種の関係にあり、当然良く似ている。葉はミヤマネズ類に比べ、ほとんど弓状に曲がらず、葉は開いた感じになる。気孔帯は広くて目立つ。セイヨウネズにであったのはスイスの海抜1800mほどの明るいヨーロッパカラマツ林の林内であった。林床には巨礫が多く、日本の禿山に生育している低木状のネズミサシ(ネズ)とそっくりである。
 ジンフィーズ、ジントニック、ジンライム・・・独特の香りのあるちょっと大人びたカクテル。その独特な香りの元は、このセイヨウネズの種子である。
セイヨウネズ(スイス、海抜約1800m)
セイヨウネズの枝先セイヨウネズの葉裏面(白い気孔帯が目立つ)
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