広兼邸(岡山県高梁市成羽町中野)の遊龍の松 |
岡山県の中部、吉備高原に広兼邸がある。城郭と思えるほどのすばらしい石垣を持つ建物である。ベンガラの製造業によって財をなしたとのこと。文化10年の建築とのことで、200年以上の歴史を持つことになる。この広兼邸の庭、石垣の上に生垣状に仕立てられた見事なクロマツがある。散し玉造りと言いたいような造りこみであって、枝が直径1mほどの玉に仕立てられている。良く見ると、枝の下に竹の輪があり、これによって枝を誘引して整形している。かご造りとかいった説明があったかと記憶している。松の根元には「遊龍の松」と銘札があった。まさに横たわる龍であって、日向ぼっこ中と見えた。 |