角力取山(総社市岡谷)の大松:岡山県指定天然記念物 |
岡山県総社市にはたくさんの古墳がある。その中の1つに角力取(すもうとり)山古墳があり、その頂上に年代物のクロマツが生育している。枝が広がり、堂々たるものであるが、樹高は高くない。立札には樹高20m、幹の周囲5.4m、樹齢約500年とある。昭和初期には4本のクロマツが生育していたそうで、天然記念物指定時点の昭和47年12月までには3本が枯れてしまい、この1本だけになってしまったとのこと。 大松は地上1mほどのところで双幹になっているが、片方は枯損しており、枯れ口から不朽しはじめてキノコの生育が見られる。地表部もウロができており、心配な点である。一方の幹の枯損のためか、樹高は20mはないように思う。ずんぐりむっくりな樹形は、独立木的な育ち方であったからと思われるが、現在は周囲に3本の若い(40年生?)クロマツが植栽されており、森として強い風が吹いても大丈夫なように思えるが、逆に大松の大きさはわかり難くなっている。 2012/12/11調査 |