イヌドクサ Equisetum ramosissimum (トクサ科 トクサ属)



 イヌドクサは本州から九州、旧世界の暖温帯に広く分布する常緑の多年生シダ植物。別名をカワラドクサというように、河原などの水湿地に生育する。洪水時に激流が流れるところではなく、泥や砂がたまるような場所のようである。図鑑には山麓の路傍に生育するとある。茎はあまり枝分かれしないが、所々から不規則にわずかに枝を出す。変異が多い植物のようである。トクサよりも細い印象があるが、図鑑に記されたサイズでは、あまり違わない。
 トクサは枝分かれせず、この点で区別できる。岡山県には植栽されたものやその野化したものが生育しているが、自然分布はないものと思われる。
イヌドクサの群落
イヌドクサの胞子穂胞子穂の拡大

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