トウゲシバ Lycopodium serratum  (ヒカゲノカズラ科 ヒカゲノカズラ属
 トウゲシバは北海道から琉球に分布し、東アジア・東南アジアなどに広く分布する。名前は峠芝であろうが、「峠」という言葉から連想されるような、乾燥地に生育することは少なく、斜面下部などの湿った場所に生育することが多い。
 常緑性のシダ植物であり、高さ20cmほどになる。茎は所々で又状に分岐しする。高くなると倒れるので、結果的に群落を形成して生育する。積雪のある地域では、毎年地面に押しつけられ、枝分かれして立ち上がってくるので、落ち葉の下には昨年(?)の茎があり、いくつかの茎が出てつながっている。
 トウゲシバは変異が大きく、葉の幅が2mm以内のものをホソバトウゲシバ、2-3mmのものをヒロハノトウゲシバ、3-5mmのものをオニトウゲシバに細分される。

トウゲシバトウゲシバの先端部
下部は地面を這い、立ち上がって分枝する。葉と葉腋の胞子嚢

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