タチクラマゴケ Selaginella nipponica (イワヒバ科 イワヒバ属
タチクラマゴケは東北地方以西の本州・四国・九州(種子島まで)に分布する常緑のシダ植物。やや湿った道ばたや明るい草地などに生育する。植物体は薄っぺらくて柔らかい感じがあり、薄い黄緑色で繊細な感じは本種の特徴の1つ。地面を這う匍匐茎から側枝が立ち上がる。この姿がタチクラマゴケの名前の由来である。地表面を這う匍匐茎には2種類の葉があり、横に広がった腹葉(長さ2-2.5mm)と先端方向に向かう小さな背葉がある。直立する側枝の葉は1種類の葉が全体に付く。葉の間には胞子嚢が付く。冬季には直立する側枝が枯れ、匍匐茎だけになる。
タチクラマゴケ
地表を匍匐しているタチクラマゴケ直立部分の拡大:胞子嚢が見える

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