兜岩の植生
  この内容は岡山市大原・牟佐・馬屋地域の植生 の一部です。全体像はそちらを参照してください。


200m少々しかない山だが、南斜面は急峻ロッククライミングが行われる兜岩
岡山市と赤磐郡山陽町との境界地域にある兜岩は流紋岩からなる山塊である。マッシブな流紋岩山塊の形態が特徴である。
斜面は頂上部に至るほど急峻となり、露岩地が多い。北斜面は比較的傾斜は緩やかである。
地質図Bの場所


兜岩山頂付近の露岩地では、アカマツ、ウバメガシ、ネズ、コバノミツバツツジなどからなる低木林となっている。

ネズ尾根筋のアカマツ林
尾根筋は痩悪な立地であり、アカマツの亜高木群落となっている。

ノキシノブヒトツバ
露岩地ではシノブ、ヒトツバが生育し、コケ植物も多い。まるで海岸のウバメガシ林のようです。
縄文時代、海が近かった時代の名残かもしれません。

頂上斜面の植生
西方に位置する山頂斜面。ウバメガシとアカマツの森林であるが、アカマツの枯損が続いており、ウバメガシが優勢

ハイゴケハナゴケ
尾根筋のアカマツ林の林床では、ハイゴケ、ホソバオキナゴケ、スナゴケ、ハナゴケなどのコケ植物の生育が顕著。

ウバメガシ群落
露岩地直下のウバメガシ林。アカマツの枯損が激しく、ウバメガシ林へと移行している。傾斜は急峻である。

兜岩から眺めた斜面下部
斜面中部から下部への植生。
アカマツの枯損が激しく、次第にアベマキやコナラなどの落葉広葉樹林へと移行しつつある。
斜面中部はウバメガシが優勢。

対岸の北斜面

兜岩対岸の北斜面。
一部は流紋岩であり、アカマツ林が発達している(画像中央のコントラストが強い地域)。
全体的には古生層であり、アベマキやコナラなどの生育する落葉広葉樹林隣っている(のっぺりとした地域)。
地質図Cの場所


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