植生学会第12回大会エクスカーション

岡山県真庭郡新庄村毛無山(1218m)
  岡山理科大学で第12回の植生学会が開催されました。日程は2007年の10月6日から8日。8日には、岡山県県北の新庄村でエクスカーションが開催されました。

 前日までの秋晴れにかわり、エクスカーション当日はあいにくの寒冷前線通過となってしまいました。朝8時の集合時間では小雨。途中の高梁市付近では豪雨。先が思いやられました。

 参加人数は約100名
バス2台と自家用車4台?
 新庄村の毛無山登山口に付いたときには弱い霧雨。ほとんど雨が降っている状態ではありませんでした。やれやれ 合羽の色がカラフルな集合写真になりました。
 写真に写っている人は、83人らしいとのこと。

元ファイルのダウンロード(702KB)

なお、元ファイルからのダウンロードは、1ヶ月程度の期間限定とします。
  1号車と2号車の2班に分かれて出発。しょっぱなからの超スローペース。先が思いやられます。

 山すその海抜700m付近では、樹木の葉から落ちる滴はありましたが、霧はありませんでした。
 3合目付近はスギの植林地。
 登るにつれ、次第に植生の自然性が高くなる。画像中心のスギは岩の上に芽生えて生長したもの。
やがて雲の中へ

 左の斜めになった樹木はミズナラ
風により倒れたものと思われるが、生き残って枝を上に伸ばし、頑張っている。
 このミズナラの根元には高さ2mほどのスギが生育している。このスギは、ミズナラが根返りした時に露出した鉱物質土壌上に生育したものであろう。
 7合目付近の西本さんの研究フィールド。チマキザサを刈り取った観察ポイントです。

霧(雲)の中

ブナ林は幻想的です。

考えてみれば、これがブナ林の本来の姿かもしれない。
しんがりグループも山頂到着

健脚組みはすでに白馬付近
皆さん無事下山

雲の中での霧雨は仕方がないですが、山の中では雨らしい雨にはならず、やれやれ
かなくそ

 この地域でもたたら製鉄が行われました。山すその小川では、このような製鉄の際の鉱滓(こうさい)がたくさん見られます。

 毛無山のブナの樹齢が150年前後とのことで、たたら製鉄の際に大量に使用される木炭の生産と関係あると思われます。

 ただし、木炭の生産はブナ帯が中心ではなく、これよりやや低い里周辺の森林であったと考えています。
 全員の無事下山が確認でき、エクスカーションも無事終了いたしました。
 (最後のご挨拶は簡単すぎました?)
バスに乗るぞ!
 その時、山すそのガスが晴れました。こんな山に登っていたわけです!
お別れの際のちょっとしたプレゼント。皆さん感激。「これがブナ-スギ」 カメラの砲列でした。

 変える頃には晴れるのか?と思わせましたがその後もやはり雨。山登りの間だけがどうにか降らなかっただけのようでした。
 おかげさまで無事植生学会第12回大会を開催し、終了することができました。運営スタッフの少なさからちゃんと運営ができるかどうかが当初から懸念されましたし、4月になって新たな学科を創る役割に任ぜられ、ほとんど準備の作業ができない状態でした。そのような中、大学院生を中心とした活躍により、無事終了することができました。
 皆様、ご参加ありがとうございました。スタッフの皆さん、ご苦労様でした。エクスカーションに関しては、西本さん、森定さんに中心となって動いていただきました。皆様、ありがとう!

毛無山の植生 / 岡山の植生 / Top