ウメモドキ Ilex serrata (モチノキ科 モチノキ属
 ウメモドキは本州・四国・九州に分布する落葉の低木。湿原の周辺などの湿った場所に生育することが多い。葉は長さ2〜7cm。縁に小さな尖った鋸歯があるのが特徴の1つ。表面にはわずかに毛があり、裏面には脈上に短毛が多い。雌雄異株であり、雌株は秋に美しい実を付けて楽しませてくれる。生け花には最上級の花材であろう。花は5月から7月に咲き、葉腋に雄花は多数、雌花は2〜4個の花を付ける。花弁は4枚で、雄花には4本のおしべがあり、雌花にはめしべとともに小さなおしべが4本ある。
 ウメモドキが湿原の周辺にだけ出てくれれば、それなりの覚悟で観察するので問題は少ないが、やや湿った二次林の中にも小さな個体が出現する。これは結構やっかいである。葉の周辺には小さなきょ歯があり、褐紫色を帯びることが多い。これが本種のポイントの1つである。モチノキ科の植物には常緑であるものが多いが、ウメモドキ・アオハダなどの数種が落葉である。落葉であっても、ソヨゴなどと同様に死環ができる。これも同定の手助けとなる。


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