アポイハハコグサ

　アポイハハコグサ 　Anaphalis alpicola Makino form. robusta Hara

　北海道日高のアポイ岳に産するタカネヤハズハハコは、草丈がやや高く、根生葉の幅が広く丸っこいので、アポイハハコグサ f. robusta として区別することがある。
　典型的なタカネヤハズハハコと比べると、草丈はやや高く、葉の長さは短めでやや幅が広く、花が白色となる。
　アポイ岳は形成するかんらん岩の影響などにより、標高800m程度であるがたくさんの高山植物が生育しおり、特異的なフロラとなっている。アポイハハコグサも他の地域との遺伝的交流が絶たれたことにより、弱く分化したのだろう。