オオキンケイギク Coreopsis lanceolata L.  (キク科 ハルシャギク属
 写真(上)の場所は岡山市旭川の土手である。例年5月の半ばから咲き始め、一面に美しい花を咲かせて通行する人たちを楽しませてくれる。6月には堤防の草刈り作業により刈り取られてしまうが、刈り取り作業が早すぎると建設省に苦情の電話が殺到するという。種子が稔った頃の刈取は、オオキンケイギクの生育・分布拡大に、結果的には配慮されたものとなっている。地域住民とこのような関係ができてくると、特定外来生物としてのオオキンケイギクの駆除には相当な努力と年月が必要であることになる。まずは、特定外来生物であることを周知徹底する必要がある。
 オオキンケイギクは、荒地にも良く生育することから、ワイルドフラワーとして緑化に利用されてきた。当初に帰化した種に比べ、背丈が低く、八重咲きであったりなど、品種改良されたものが利用されたのではないかと思われる。一旦、広がったオオキンケイギクを駆除するのは、大変である。
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