ヨメナ Aster yomena ; Kalimeris yomena  (キク科 シオン属 ; ヨメナ属
 ヨメナは原野、農耕地のあぜ道などに普通な野菊。中部地方以西の本州・四国・九州に分布する。地下茎で繁殖し、刈り取りにも強い抵抗性を持っている。
 春の若葉は食用となり、これが和名である「嫁菜」の由来となっている。植物名に「嫁」がつくとヨメノサラを連想してあまり良い印象が無い。まずいので、嫁に食わすという意味かと思っていたら、牧野植物図鑑には「この類中では最も美味でしかもやさしく美しいからである」と記されていた。春にぜひとも真偽を確かめなくてはならない。
 ヨメナはヨメナ属(Kalimeris)とする意見とシオン属(Aster)とする意見がある。非常によく似ているノコンギクなどの種がシオン属であることから、シオン属とすることが自然と思われるが、ヨメナ属と記している図鑑や文献も多いので、両者の見解を併記しておく。
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