4車線化にともなう対策
湿原の管理状況と4車線化にともなって実施された対策(2001/11/28)
B.4車線化にともなって実施された対策の実施状況
4車線化にともない、新たに供用された車線では湿原域を可能な限り広く残置するためにほぼ走行車線の幅のみとなっており、植樹を行う余裕がない設計となっている。また、道路が南側に位置するために、樹木の植栽は湿原への日照を遮る可能性が検討された。 これらの結果、不織布によるフェンスを設置し、これに常緑のセイヨウキヅタを這わせることによって緑化することとなった。 |
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フェンスは湿原を直視できない高さになっており、車両のライトが湿原域に直接当たることは回避できている。 |
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大型トラックなどは屋根部分が見えるものの、一般車両は直視できず、ほとんど気にならない高さである。冬季の太陽高度が低い季節においてはフェンスは湿原域に大きく影を落とすが、4月以降の生育期間においてはほとんど日照の制限とはならない高さである。 |
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フェンスはメッシュの間に不織布を破産だ構造となっている。 |
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新設された照明は既存のナトリュウム灯とは異なり、通常の白色蛍光灯が採用された。実際に走行してみると、ナトリュウム灯の異次元空間への突入! といった違和感はなく、なじみやすい走行感覚であった。しかしながら、通常の白色蛍光灯は昆虫を誘引しやすいことから、問題が提起され、検討された。 検討の結果、トンネルの入り口の照明に関しては通常の蛍光灯を使用せず、低誘虫の蛍光官を採用することとなった。入り口の2灯がそれである。 |