追跡調査 その5 (2000年5月3日、23日)


 5月の3日に湿原を訪れたときは、さすがにリュウキンカの開花には少し早く、咲き始めといったところであった。次の23日はすでに遅く、今年は最も美しい時期を逃してしまい、残念でした。

 リュウキンカの生育状況は、冬の観察時点でも元気そうであり、個体数も増加しつつあることがうかがわれていました。5月の追跡調査時点では、株の大きさが例年になく大きく、元気に盛り上がっている状況であり、花茎も立派でした。巡視員の皆さんからも、例年になくリュウキンカの成長が良いとのお話を伺うことが出来、水環境の改善は、一応の成果をあげていることがわかりました。






 リュウキンカの生育は、日照条件の良好な場所で旺盛であり、従来生育が見られなかった地域にまで生育範囲が広がりつつあります。



 ところで肝心なミゾソバなのですが、絶滅できているわけではありません。場所によっては、びっしりと芽生えが見られました。


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