ハウチワカエデ Acer japonicum (カエデ科 カエデ属) ムクロジ科に移動
 ハウチワカエデは本州に分布する日本固有種。低山帯から亜高山の下部に生育するとされるが、分布の中心はブナ林域ではないかと思う。岡山県ではブナ林などの夏緑広葉樹林の尾根筋などの明るい林に生育する。葉身は長さ4.5〜9cm、幅5.5〜11cmで9〜11に浅〜中裂して重鋸歯がある。若葉では両面に白色の軟毛があるが、やがて脱落し、裏面の主脈上と脈腋にわずかに毛が残る。葉柄は長さ2〜4cmで葉の大きさに比べて短く、1/4〜1/2の長さで、成葉でもわずかに毛が残っている。
ハウチワカエデの葉(裂片は9〜11、葉柄は短い)裏面:脈腋と主脈上に毛が残る
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