イロハモミジは
オオモミジとよく似ている。オオモミジはイロハモミジの変種とされていたが、現在は別種とされている。よく似てはいるが、かなり性質が異なっている。区別点としては、イロハモミジの葉は鋸歯が大きく、翼を持つ2つの果実が水平に開いている傾向がある点で区別できるとされるが、中間的なものもあって、困ることもある。標本を採取する際や、剪定する際に気づいたことであるが、イロハモミジの枝はもろくて折れやすい。成長は早く、枝先のよく伸張してシュートを形成しやすい。この点は簡単な区別点であると思っている。オオモミジが自然林の中で巨木となるのに比べ、イロハモミジは生長が早く、比較的短命であると考えられ、二次林などによく生育するものと思われる。