ムラサキセイヨウハシバミ Corylus maxima 'Purpurea' (カバノキ科 ハシバミ属) |
ヨーロッパやカナダでは、赤紫色の葉の樹木植栽が目立つ。落葉樹の新緑の世界に赤紫色のヨーロッパブナプルプレアやノールウェーカエデ、そしてこのフィルバートが鮮やかなコントラストを見せている。新緑に変化をもたせて楽しんでいるようだ。 日本ではCorylus はハシバミ属なので、セイヨウハシバミと呼びたいところなのだが、ヘーゼルナッツで有名なCorylus avellana がセイヨウハシバミと呼ばれているので困ってしまう。英語名は Filbeart、Purple-leaf hazelnutであり、野生品をフィルバート(ハシバミの意味)、その紫色の品種を紫葉ヘーゼルナッツと呼んでいるようだ。日本でも最近導入されたようで、庭園などに植栽されたのを見かけるようになった。しかし、呼び名には困惑と混乱があるようで、西洋ハシバミなどのように記載した例が多い。ここではムラサキセイヨウハシバミと記しておく。 ムラサキセイヨウハシバミはヨーロッパ南東部、アジア南西部原産の潅木から小高木で高さ10mになる。葉は心臓形で若葉時には毛があり、セイヨウハシバミとよく似ている。プルプレアは赤紫色の葉を出す品種で、夏には緑色が混ざって緑紫色になる。 |
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