ハシバミ Corylus heterophylla (カバノキ科 ハシバミ属
 ハシバミは山地に生育する落葉低木。葉の中央に斑紋がでるものがあり、特に若い葉で顕著。葉はやや大きくて厚く、長さ5〜12cm。不規則な鋸歯が目立ち、葉の先端は次第に狭まって先端のみが突出する場合と、平切状となって中央部が尖るタイプのものがある。そのイメージがオヒョウに似ることから、オヒョウハシバミの名もある。全体的に毛や腺毛が見られ、ざらつく。
 北海道、本州、九州に分布し、朝鮮・中国・ウスリー・アムールに分布するとされているので寒冷地にも生育することになる。岡山県では、国指天然記念物の鯉ヶ窪湿原の周辺で普通に見ることができるが、そのほかの地域ではあまり見かけない。地中の匍匐枝で増えることができることから、分布に偏りが出やすいのではないかと思う。
ハシバミ Corylus heterophylla
中央に斑紋のある若い葉ハシバミ Corylus heterophylla
先端部がオヒョウに似ている葉裏面
ハシバミの若い果実若い幹
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