ツノハシバミ Corylus sieboldiana Bl. (カバノキ科 ハシバミ属) |
ツノハシバミは北海道・本州・四国・九州に分布する落葉低木。暖帯の上部から温帯にかけての夏緑広葉樹林やアカマツ林などの明るい二次林の林床や林縁に生育する。葉は互生し、縁は細かい重鋸歯がある。葉の基部は円形から浅い心形。葉の上部は急に狭まって尖るがその傾向には幅があり、変異が大きい。時として葉の中央部に紫色の斑ができるが夏になると分かりにくくなる。花は3月から4月、葉の展開に先立って開く。雄花序は葉腋に数個が集まり、秋に大きくなる。開花時には伸びて3〜13cmになり、下垂する。果実は9月から10月に熟し、1〜4個が集まって付く。くちばし状に長く伸びた特徴ある形であり、全体に刺毛を密生する。食べられる。 |