ハマナデシコ Dianthus japonicus (ナデシコ科 ナデシコ属
 ハマナデシコは海岸の崖地や砂浜に生育する。岩の割れ目などに生育している場合には、しっかりと根を張り、点々と生育しているが、砂浜では群落を形成する。花を咲かせない若い個体はロゼットを形成する。群落を形成している場所を見ると、花を咲かせている個体が集まっている場所や、ロゼットの段階の個体が群落を形成している場所がある。砂がうち寄せて生育できる場所が形成されると、一挙に新しい個体が芽生えるように見える。岩場に生育している個体は当分その場所に生育するのであろうが、砂浜での生育は、砂の動きによって群落が形成されたり、なくなったりするのであろう。地球温暖化にともなう海面上昇は、このような植物の生育に大きな影響を与えるだろう。
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