カワラナデシコ Dianthus superbus var. longicalycinus (ナデシコ科 ナデシコ属) |
カワラナデシコとは言っても河原だけに生育しているのではなく、堤防の法面や草原、海岸の草地などにも生育している。河原や海岸以外の生育地では、毎年刈り取られる草地であることが必要である。肥沃な土地よりも、やや痩せた場所がよいようで、小さな細い葉であることなどとあわせて考えると、他種との競合が少なく、日光が十分に当たる環境であることが必要なのであろう。 河原では、礫質の場所に生育することが多いが、最近ではカワラナデシコが生育している河原に出会うことが少なくなった。ダムなどによって河川が管理され、砂礫の移動が少なくなったために植物があまり生育していない礫原が少なくなったためである。 カワラナデシコの花期は7月から10月と長い。苞は細長く、先が尖る。花弁の基部には毛があり、雄しべは10本。 |