ツルウメモドキ  Celastrus orbiculatus Thunb. (ニシキギ科 ツルウメモドキ属
 ツルウメモドキは落葉性のツル植物で、日本全国、朝鮮・中国に分布する。葉の形や若枝がウメに似ているのでこの名があるのであろう。ツルウメモドキは地中から勢い良く茎を伸ばす。数mもまっすぐな茎を伸ばすので、この段階ではツル植物とは思えないかもしれない。伸び上がった茎が上層の枝などに達すると茎は細く柔軟になって、枝に巻きつき始める。この段階でツル植物になるのである。一挙にジャンプアップし、その後はじっくりと絡み付くのである。このような戦略を取れば、森林の中でも繁茂できるように思えるが、実際にはツルウメモドキが植林に被害を与えるようなことはごく少ない。巻きつき始めた段階で、それからあまり伸びないからである。ジャンプアップして枝に絡み付くことができると、それで目的を達したと思うのであろうか。雌雄異株。

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