オーキッド・ロックローズ Cistus purpureus (ハンニチバナ科 ゴジアオイ属
 オーキット・ロックローズは、交配により作出された品種で、春遅くから夏まで、桃色の花弁の基部に濃赤色の斑点がある花を咲かせる。半砂漠に生育する母種の性質を受け継いで、乾燥にも強く最低限の水でも生長し、花を咲かせるので路側帯などの植栽に適している。常緑の低木で、枝分かれして整った樹形となる。葉はピンク・ロックローズよりもやや大きく端整で、明瞭な対生。厚ぼったく、毛が多い。
 ロックローズの名があるように、ハマナスのようなバラの花にも似ているし、属名にあるように、タチアオイフヨウにもよく似ている。蕾を見ると、確かにフヨウにも似ている。和名もないし、日本語のサイトではあまり出てこないので、日本の風土には合わないのかもしれない。撮影場所はサンフランシスコ。英名のオーキッド orchid はランの意味であるが、ラン科の植物のイメージはない。日本でも葉が細長く、花が美しい植物に対し、○○ランなどと和名が付いているものがあるが、辞書には薄紫の花の意味もあるので、そちらの使い方であろうか。
オーキッド・ロックローズ Cistus purpureusオーキッド・ロックローズ Cistus purpureus
花の中心部顎と蕾
葉は対生茎と葉の基部
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