ミズキ Swida controversa (ミズキ科 ミズキ属) |
ミズキの樹形は階段状の枝を展開することで有名であり、遠くからでもミズキの存在がわかる。生長していく様子を観察すると、主幹はスックと伸び上がり、先端が水平に枝を展開し、枝は横にしか伸びていかない。これが繰り返されるので、枝は何段もの階段を形成することになる。棚状に広がった枝を上から見ると、ほぼ等間隔に整然と枝先が配列されている。葉はほとんど重ならず、1層に近い状態で配列され、無駄がない。ミズキの花は枝の先端に形成される。したがって、新しく伸びる枝は花序の直下の葉腋から形成される。新しく形成される枝の数は1〜2であり、短枝となって、ほとんど伸びず、枝分かれしないこともある。枝の葉同士が重ならないための自ら設定したルールである。 |