アオノイワレンゲ Orostachys malacophylla ベンケイソウ科 イワレンゲ属
 モンゴルのHustai National Park、地面からニョキと花序が突き出ている。瞬間、昔もぐって採取したウミサボテンを連想した。葉は多肉で、ツメレンゲの仲間とめぼしをつけた。葉は多肉質であり、乾燥に強い性質を持っている。花序は長いもので20cmほど。もっと短いのが普通であった。花序がソーセージのように上から下まで同じ太さであるのは、花期の終盤であり、先端までほぼ開花しているためであって、本種の特徴ではない。撮影は9月1日、すでに下半分は果実になりかけである。走出茎は形成しないようで、群落をつくらず単独で点々と生育する。花を咲かせると枯れてしまう一年生植物。

 モンゴルの植物サイトで同定し、図鑑で調べてみると和名があり、日本にも分布している植物であった。「海岸、まれに内陸部の岩上に生育するとあるが、モンゴルは大陸のど真ん中、岩上ではなく砂質土壌の上に生育しているのだが、共通点は乾燥ということであろう。分布は北海道、東北地方、九州北部、朝鮮、中国、ウスリー、樺太。」
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