ハクサイ Brassica rapa (アブラナ科 アブラナ属)



 ハクサイは冬の鍋物、漬け物に欠かせない。中国原産で日本にたびたび導入されたが、最終的には明治以降に栽培技術が確立されたという。栽培の困難さは種採りにある。雑種を形成しやすく、自然に種を稔らすと様々な菜の花と交雑してハクサイではなくなってしまうらしい。元々が雑種起源であり、他種との交雑回避のメカニズムが崩壊しているのであろう。したがって種を採るためには近隣に他の菜の花が栽培されていない条件で栽培する必要がある。他種との交雑の結果、たくさんの品種があり、キャベツの交配種もある。
 畑にある時のハクサイは店頭に並んでいるのとかなりイメージが異なる。大きな葉がロゼット状に開き、中心部に結球した葉の塊がある。春になると花茎が形成されるが(塔が立つ)、お百姓さんに聞かないととてもハクサイとは思えない姿となる。花は大きな丸い花弁で美しい。
ハクサイ花茎をのばしたハクサイ
ハクサイの花序ハクサイの花

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