ハマダイコン Raphanus sativus var. raphanistroides (アブラナ科 ダイコン属) |
ハマダイコンはダイコンが野生化したものであり、当然の事ながらダイコンそっくりである。海岸の砂浜に生育することが多いが、時として沿岸域の荒れ地などにも生育する。根は円柱形でやや太いそうであるが、見たことがない。細くて出来の悪いダイコン程度のものなのであろうか。葉は大根に似て羽状に分裂し、長さ20cm程度。荒い毛が生える点は大根に似ているが、光沢があって潮風には強そうである。3月の終わり頃から6月にかけて花茎を出し、花弁は淡い紅色を帯びて美しい。 ダイコンの野生化したものとのことであるが、であればダイコンの原種は海岸に生育するものだったのであろうか。波しぶきが直接かかるような場所に生育しているハマダイコンを見るにつけ、高原でつくられる夏ダイコンとのギャップに悩まされてしまう。 |
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