オランダガラシ(クレソン) Nasturtium officinale (アブラナ科 オランダガラシ属)
オランダガラシはヨーロッパ原産の帰化植物。明治初期に食用として導入されたが、繁殖力が強いので各地で野化して広がった。根や茎は水の中から泥の中に、地上部は水より上にでる。茎は中空であり、水に浮かんで伸びる。水中に伸びた茎からは発根し、大きな群落を形成する。水温の低い清流でよく繁茂し、山間渓流などにもよく生育している。流れの速い場所では半沈水状態で生育しているが、主な生育地はゆっくりとした流れの場所である。湧き水のある場所では冬でも緑である。5月に白い花を咲かせる。
オランダガラシはクレソン、ミズガラシなどとも呼ばれ、肉料理の付け合わせやサラダなどに利用される。ほんのりと辛子の味があり、結構いける。時折販売されているが、普通に見かける野菜としてのステータスはないようである。山小屋などでは山菜として出されることもある。