ナガエコミカンソウ Phyllanthus tenellus (トウダイグサ科 コミカンソウ属
 ナガエコミカンソウはアフリカおよびインド洋のマスカレーヌ諸島が原産と考えられている帰化の1年草。関東以南から琉球・小笠原に分布し、都市域に急速に広まっているとのこと。茎は直立し、高さ60cm前後、枝分かれして葉を互生し、羽状複葉のように見える。葉は長さ0.8〜2.4cm。鋸歯はなく(全縁)、両面無毛。花は九州以北で6月から翌年の1月との記載;どうやら霜でやられるまで咲きつづけるらしい。枝を上から見ると、葉の上に1つの雌花や果実が乗っている。後で撮影した画像を見ると、枝の根元のほうに雄花がついているし、2つ以上果実がついているのもある。最初は雌花が咲き、その後に雄花が咲くのではないかと思われた。
 埼玉県熊谷市の舗装された駅前広場に羽状複葉の植物があるな・・・と近寄ってみると、羽状複葉であると思ったのは間違いで、果実からコミカンソウの仲間と思われた。調べてみるとナガエコミカンソウであった。熱帯から亜熱帯に広く帰化しており、温室などでしばしば繁茂するとのことで、都会のヒートアイランド現象とも関係ありそうである。
ナガエコミカンソウの生育状況ナガエコミカンソウ
枝の先端;葉腋から花序が形成若い果実と雄花:葉腋に小さな托葉があるのが、白い点として見える


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