シマニシキソウ Chamaesyce hirta トウダイグサ科 ニシキソウ属
シマニシキソウ Chamaesyce hirta

 那覇の市街地を歩くと建物と道路のわずかな隙間、公園の草地などにニシキソウの仲間が立ち上がったり、斜上したりして生育しているのに出会う。コニシキソウのように匍匐はしておらず、オオニシキソウほど立ち上がっては居ない。裸地にも生育しているが、低い草が生育しているような場所に適している生育形態である。

 シマニシキソウの英語名は asthma-plant( 喘息草), pill-bearing spurge(丸薬の役割をになうニシキソウ), heiry spurge(毛の多いニシキソウ), garden spurge(庭ニシキソウ), pillpod sandman(丸薬にする眠り草)などがあり、薬草としての性質に着目した名前が目に付く。熱帯地域に広く分布する植物であり、インドが原産地という説もあったり、熱帯アメリカ原産と記載しているサイトもある。おそらく薬草として広く認識されているので、人類の移動と共に各地に広がった可能性がある。日本では琉球列島から九州、四国、近畿地方南部などの温暖な低地に分布するとの事。

シマニシキソウ Chamaesyce hirtaシマニシキソウ Chamaesyce hirta
シマニシキソウ Chamaesyce hirta の花序シマニシキソウ Chamaesyce hirta の花
若い果実若い果実

 花や果実が多数集まって付くこと、葉の裏面や茎、果実などに毛が多いことなどが特徴。
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