フユナラ Quercus petraea (ブナ科 コナラ属
 フユナラはヨーロッパからアジア西部に広く分布する落葉広葉樹。樹高40m、直径3m以上にも生長するとのこと。スイスでは、北半分の低海抜地に分布し、アルプス地方では高すぎて生育しない。おそらく海抜700〜800m程度が分布の上限なのではないかと思われる。ほぼ同じレベルにヨーロッパブナが分布しているので、日本のミズナラ的な立場である。ドングリの長さは長さ2〜3cm。
 有用樹であり、腐りにくい性質もあって、ワインの樽、船、家具、彫刻などに広く利用されてきた。その結果、広い地域で植栽されている。英名はSessile Oak、無柄のナラ(ドングリに柄がないナラ)。しかし、なぜ冬楢という和名が付いたのであろう? 落葉した姿が美しいのであろうか?
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