インドトチノキ Aesculus indica (トチノキ科 トチノキ属)
 ニュージーランドの正月、夜の8時頃なのだが日が長い。今日の仕事は終わり、と思いつつ公園を歩いていると、丸い樹冠の樹木があり、花が咲いているのが見えた。薄暗い中での撮影なので、ボケ気味だしカラーバランスが悪い。そんな状況なのですが、アップしてみます。

 英語名は Indian horse-chestnut、Himalayan horse chestnut。和名をつけるとすればインドトチノキかヒマラヤトチノキということになる。自然分布はカシミールと西ネパールの間だそうで、標高は900mから3000m。結構低地から高地まで分布している。その意味ではヒマラヤトチノキがよいかもしれないが、学名を尊重してインドトチノキと日本語表記しておく。

 インドトチノキはイギリスに持ち帰られ、さらにイギリス領の各地にもたらされた。ニュージーランドもその1つということになる。樹高は30mにもなるそうだが、やや低めのこんもりとした樹形になりやすいのであろう。公園などで人気があるらしい。日本のトチノキやマロニエに比べて葉が柔らかく、鋸歯が目立たない。花は中心部が薄紅色を帯びて清楚。6月から7月に咲くとのことだが、NZでは12月から1月ということになる。ここに掲載した画像の花は終わりに近いが、ネット上ではたくさん花をつけたものがあり、見事な夏の花であろう。
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